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前回の続きです。社会活動の他に寿命に影響を与えるものは何があるかといえば…
一般に男性は喫煙や飲酒、過重な労働、ギャンブル、危険行為をしがちな傾向があり、女性は受療行動、生活習慣、様々な保健行動において好ましいライフスタイルをとる傾向があります。このことも大きいのではないかと思います。
また、基礎代謝量は女性の方が男性より少ない、つまり少ないエネルギーで生きていけるといえます。これは女性は外界の突然の変化などに対してもエネルギーを浪費しないよう生理学的に高い適応能力を備えているといえます。
(上の写真は左がX染色体、右がY染色体です。pcarchive.blog25.fc2.comより)
ではホルモンの影響はどうでしょうか。一般的に男性ホルモンには免疫力を抑制する作用があり、女性ホルモンには、血圧を下げ高血圧症や動脈硬化を抑制する働きがあるとされています。最高血圧は閉経まで男性より10mgHg程低く、閉経後徐々に追いつき最低血圧で70歳までは平均5mgHg低いという報告があります。また、男性ホルモンが少ないと胃がんや結核が少ない(三宅 侃医師)という一方で、男性ホルモンの低下がうつ病やメタボ、認知症などの症状を引き起こす(熊本 悦明医師)という事実もあるようです。
そもそも人間の体は、受精後胎児となるまでは男は女性を変形させて造られています。つまり人間の全ての生命の基本は最初は女性なのですね。このことはどうやら女性と男性の性染色体の構造の違いに関わってくるようです。
性染色体は、母親(XX)と父親(XY)から一つずつ受け継ぎ、子がXXだと女性、XYだと男性になります。ヒトのX染色体はY染色体に比べて非常に大きく生命活動に必要な遺伝子を多く含みますがY染色体には生命活動に必要な遺伝子は存在しません。(X染色体の遺伝子数は1089個でY染色体には78個しかないそうです。)X染色体1つしかない人(女性)は生きられるけど、Y染色体1つだけだと生きられません。(性決定のしくみ:東邦大理学部)
免疫に関する遺伝子はほとんどX染色体にあり、X染色体を2本持っている女性は男性の2倍の適応能力があるということになります。X染色体を2本持っている女性は1つのX染色体に異常があっても、もう1つのX染色体が補ってくれるのでX染色体の両方に異常がなければ発症しません。男性はX染色体1本しかないのでその1本に異常があれば発症するため男女間で患者数が大きく異なります。どうも男性より女性の方が平均寿命が長いのはこのX染色体を2本持っていることと大きな関係があるようですね。ただし、外部からの病気に対しては女性の方が強いものの、慢性甲状腺炎や慢性関節リウマチのような自己免疫疾患は女性の方が圧倒的に多くなります。これは、母親由来のX染色体を使う免疫細胞が父親由来のX染色体を使う免疫細胞を稀に非自己として認識してしまうことによるようです。(西園寺 克医師)冒頭で述べた女性の方が受療行動や保健行動が強いのも本能的なものなのかもしれません。
平均寿命の面からだけ見てきましたが、春美さんからのご指摘のように元気でなければあまり意味がありませんね。健康で長生きできるよう飲食に気をつけ何事にも前向きに生きていきたいものです。
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春美 (火曜日, 07 10月 2014)
難しい話しはよくわかりませんが、女性のほうが、生命力が強いということ?
飛行機事故などで、女性の方が生存率が高いと聞いたことがあります。
年齢と共に基礎代謝が落ちて、太りやすくなりますか?
sionseitaiin-tagajo (火曜日, 07 10月 2014 22:56)
そうですね、春美さん。女性の方が生命力は強いといえます。
確かに年齢とともに基礎代謝は落ちますが、食事の質を高め適度な運動をしストレスを溜めなければ、適切な体重と健康的な身体を維持できると思います。ー(しおん整体院)