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連日の蒸し暑さに閉口していたら今度は立て続けに台風が… 日本列島はもはや熱帯地方なのか?(下の写真は熱帯原産のコガネキヌカラカサタケらしいです。庭の植木鉢に生えていました。)
先日、新聞のコラム欄を何気なく見ていたら、「犬には汗腺がないので舌を出してハアハアして体温を下げているというのは間違いだ」という記事が載っていた。ええー、そうなのか?と疑問に思ったのですが…
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺、そして人では混合型のアポエクリン汗腺というのもあるようです。アポエクリン汗腺はちょっと省いて、まず人のエクリン汗腺ですが、全身にあって主に3つに分類されます。
1つ目は温熱性発汗で体温調節をします。
2つ目は精神性発汗で緊張や驚き興奮や、不安などからのいわゆる冷や汗といったものです。
3つ目は未覚性発汗で辛いものや熱いものなど刺激の強い食べ物を食べた時にかく汗です。
今回は1つ目についてですね。体温が上昇すると血液からミネラル分と水分がエクリン汗腺に取り込まれます。この時、人体にとって必要なミネラル分は血液に再吸収され水分とわずかな塩分が汗として排出されます。これが体温調節のための汗で良い汗といえます。血液への再吸収機能がうまく働いている汗ほど水に近いサラサラの汗になりますが機能が悪くなってミネラル分が水と一緒に排出されるとべたべたした汗になり蒸発しにくく体温調節がうまくいきません。(液体が気体になる時、周りから熱を奪い体温を下げます。気化熱ですね。ベトベトの汗や滴り落ちる汗では体温を下げる効果は期待できません。)
このベトベトの汗は肉中心の食生活やストレス、運動不足などが原因といわれています。エアコンの多用もありますネ。
一方、アポクリン汗腺はエクリン汗腺のように皮膚表面に直接開口せず毛包の上のほうに開口していて10倍ほども大きいそうです。アポクリン汗腺からの汗はエクリン汗腺からの汗に似て水様ですが、脂質やタンパク質、糖質が加わり黄色っぽい色をしています。初め無臭ですが皮膚表面に出ると常在菌で分解され臭気を帯びるようです。
つまり、アポクリン汗腺は体温の調節ではなく臭いのある物質を作ることにあるようです。多くの動物は個体の認識や仲間同士の確認、フェロモンのような一種のコミュニケーションの役割をします。人では体毛の退化に伴ってアポクリン汗腺も退化し、わきの下や外陰部などの局所にしかありません。その代り寒さをしのぐために衣服を着て、暑さをしのぐためにエクリン汗腺が進化したと考えられているそうです。
(画像はhttp://www.petwell.jpより)
さて、肝心の犬ですが、エクリン汗腺は肉球や鼻先など少しの場所にしかなく、それもあまり機能は発達していないようです。アポクリン汗腺は全身にあり、上述の個体の認識や仲間同士の確認、フェロモンのような役割をするのが主な働きといえそうです。しかし我が家の愛犬も暑い時に床に寝そべった後を見てみると、じっとりと濡れているのが分かる時があります。アポクリン汗腺からの汗なのでしょう。でもこのにおい主体の汗では体温調節はできません。肉球のエクリン汗腺での汗でも体温調節ができているとは考えにくいです。やはり犬が効率よく体温を下げるためには激しくハアハアすることだと思います。舌を長くべろりと出して唾液を蒸発させ、気化熱で体温を下げるというのは間違いないと思われます。してみると、新聞に載っていた「犬には汗腺がないので舌を出してハアハアして体温を下げているというのは間違いだ」という記事は、「犬には汗腺がない」というのが間違いだと言いたかったのかな?と何かしっくりきません。
しかしこの記事のおかげでワンちゃんたちの気持ちが少し分かったような気がします。月に1回はきちんとシャンプーをしないとネ(^^;)
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春美 (金曜日, 02 9月 2016 22:55)
今年の夏は、気持ち悪い汗をたくさんかいて、気持ち悪かったです。
ベトベト汗?
犬を飼っていないのでわかりませんが、暑さは苦手そうですね。
毛を刈ると涼しくなるかしら?
それはそうと、先日の台風の被害はありませんでしたか?
こちらは、雨風ともたいしたことなかったです。
しおん整体院 (土曜日, 03 9月 2016 16:09)
冷房の多用や運動不足で再吸収がうまくできていないのかもしれませんね。
犬は地肌が見えるほど刈り上げるのはよくないですが、夏用に短くすると少し気持ちが良いようですね。
こちらも雨風は思っていたより強くなかったですが、海の牡蠣は被害が大きかったようです。
岩手や北海道では大変なことになり、犠牲者はまだ増える可能性もあるらしいです。助かっていることを祈るばかりです。